笹口地域の大雨対策
去年の夏の大雨で浸水がひどかった笹口地域。
これまで地元の皆さんと対策を考えてきました。
昨年の10月にこの地域に使っていない下水道管があることが判明。地元の皆さんの記憶をたどってみたら、写真のようにピンクの管が見つかったのです。


写真のオレンジの管(細かく書いてあるやつ)は鳥屋野潟方面に流れて行く。
ピンクは逆に栗木バイパス側に流れて行くので2系統の排水ができるようになるわけです。
この度工事の業者さんが決まって、ピンクの管につながる雨水桝を設けて使える管として復活させます。
今後について、幸西ポンプ場の完成すればさらに排水能力は向上しますが、それはもうちょっと先の話になりますので、とりあえずこの対策でこの一帯がどう変わるか。
そしてその状況を見ながら他にどんな手法が考えられるのか、皆さんと一緒になって考えていきたいと思います。
大雨への対策は大きく分ければ「基本的な排水能力」と「それを活かすための清掃」になってくると思います。


1時間に30ミリの雨に耐えられるはずが、それより前にあふれるということは何らかの問題があるわけで、それを地域で考えるということは非常に大切なことだと思います。
30ミリを50ミリに「すぐに」上げてくれ!というのは無理。大きな工事で着実にやっていますので、少しお待ちを。
このエリア、市が言っている大雨じゃなくてもあふれるんだけど。。という情報はとても貴重。ぜひ教えてください。私も現場を見たいです。
昨日もたくさんの地域要望をいただきました。
今回工事をする笹口の皆さんから「私たちは声をあげられたからいいけど、声をあげられない、そのやり方がわからない地域もあると思う。LINEとかで浸水状況、道路陥没、その他の情報を吸い上げる手法等はないか」との意見も。
県がそういうのやっていますが、新潟市としても考えたいなと思います。こういうのは市町村とか県とか国とかで分ける必要は広義にはないと思っていて。
別にオンラインなら日本全国を一括して情報収集していいわけです。住所さえあればすぐに日本全国見える化できる。こんなのシステム的にはすぐできそうな気もしますが、あとは費用対効果と管理体制でしょうかね。
何でも情報収集できる社会は本当に適正か?という議論もあるかも。誰かが信号無視してましたよ、とかあの人怪しい、とかを国民同士が監視し合う社会か~。まあそこまでできないようにする工夫もあるのかもしれませんが、未来を見据えていろいろと考えたいと思います。